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インドネシア海外M&A

3億人の超巨大小売市場へ挑む日本企業の挑戦とその事例

  • はじめに
  • 日本の小売企業のインドネシア進出
  • ニトリホールディングス
  • エニマインドグループ株式会社
  • イオンモール
  • その他海外の小売企業のインドネシア進出
  • IKEA(スウェーデン)
  • Unilever(イギリス)
  • Hapimart(中国)
  • Lottemart(韓国)
  • まとめ

はじめに

インドネシアは長年にわたり、インドネシア国内の産業を守るため外資による参入を規制してきました。この流れは日本も同様で、戦後、経済成長を遂げる過程で自国の農業を保護するため高い関税や輸入制限を課し、国内の農家を保護しており、経済が急成長を遂げている各国で見られる現象です。 2007年に導入された「ネガティブリスト」は、特定の産業における外資企業による株式100%取得を禁止し、特に国内の中小企業や戦略的産業を保護するための規制が設けられていました。このリストの中には、小売業も含まれており、外資企業が自由に市場参入することが制限されていました。 転機が訪れたのは2021年にジョコ・ウィドド大統領の政権下で「ポジティブリスト」が導入され、小売業を含むこれまで外資企業が参入できなかった多くの産業が解放されました。この改革により、小売業でも外資企業による100%投資が実行可能となり、外資企業にとってインドネシア市場は非常に魅力的なものへと変貌しました。2024年現在、インドネシアには多くの外資企業が進出し、小売業を中心に事業を拡大しています。 この記事では、具体的にどのような外資企業がインドネシアに進出しているのか、そしてどのような戦略で事業拡大を図っているのかを詳しく紹介します。

日本の小売企業のインドネシア進出

ニトリホールディングス

日本を代表する家具メーカー、ニトリホールディングスは、2024年7月25日にインドネシア初の店舗をオープンしました。この進出は、東南アジア全体への事業拡大の一環として位置づけられています。ニトリは2021年にマレーシア、2022年にシンガポール、そして2023年にはベトナムで事業展開を開始しており、急速に拡大する東南アジア市場への積極的な取り組みを続けています。 インドネシア市場への進出の主な理由としては、同国の加速する経済成長と中間層の拡大が挙げられます。ニトリは、インドネシアの消費者層が増加する中で、手頃な価格で高品質な家具を提供することで、現地のニーズに応えることを目指しています。 また、ニトリは今後、2032年までに80店舗を展開する計画を発表し、インドネシアにおける存在感を一層強化する見込みです。この店舗展開の目標は、急成長する市場に対応しつつ、早期に強固な流通基盤を築くための戦略です。

エニマインドグループ株式会社

エニマインドグループは、インドネシアのEC市場への積極的な進出を進めています。2023年5月には、インドネシアに拠点を置くEC支援事業企業であるPT Digital Distribusi Indonesia(DDI)の株式を100%取得し、同社を完全子会社化しました。DDIは、インドネシアにおける電子商取引に関する戦略策定や運営支援、倉庫・物流管理、ストア運営、マーケティング、カスタマーサービスなどの幅広いサービスを提供する企業です。 エニマインドグループがDDIを子会社化することで期待されるシナジー効果は二つあります。まず、DDIのインドネシア市場における豊富なノウハウを活用することで、エニマインドのEC事業全体のシナジーが強化される点です。また、DDIの蓄積されたデータをエニマインドのプラットフォームに統合し、データ主導のマーケティングと運営の最適化が図れることが期待されています。 これにより、エニマインドはインドネシアの急成長するEC市場で、より競争力のあるサービス提供を実現できるでしょう。

イオンモール

イオンモールは、東南アジア市場の中でも急成長を遂げるインドネシアに進出し、現地でのプレゼンスを強化しています。2022年にインドネシアでの初出店を果たして以来、着実に店舗網を拡大しています。直近では、2024年3月22日にジャカルタ近郊のデルタマスに5号店をオープンしました。 このデルタマス店は、最新の商業施設技術とローカルのニーズに応じた多彩な商品構成を取り入れており、買い物客に新しい体験を提供しています。イオンモールは、このような高品質なショッピングエクスペリエンスを軸に、インドネシアの消費者に強いブランドイメージを確立しつつあります。 また、イオンモールは2025年までにジャカルタとその周辺地域にさらに5店舗を追加で開店し、合計10店舗の展開を目指しています。これにより、急成長する中間層と都市化の進展に応じた消費需要を取り込み、地元経済にも貢献することを狙っています。

その他海外の小売企業のインドネシア進出

IKEA(スウェーデン)

スウェーデン発の家具大手IKEAは、インドネシアの急成長する中間層と、それに伴う家具需要の増加に対応するため、積極的に店舗展開を行っています。2022年には、都市部に7号店を開設し、インドネシア市場での存在感をさらに強化しました。IKEAは、エコフレンドリーな家具の販売を進め、持続可能な製品を通じて環境意識の高いライフスタイルを提案しています。これにより、環境問題に対して関心の高い消費者層からの支持を得ています。 さらに、インドネシアにおける急速な都市化とともに住宅需要が増加しており、手頃な価格で高品質な家具を提供するIKEAは、多くの家庭にとって魅力的な選択肢となっています。IKEAの成長戦略の中には、オンラインショッピングの利便性を向上させるため、デジタルプラットフォームの拡充も含まれています。

Unilever(イギリス)

Unileverは、インドネシア市場でのデジタル小売プラットフォーム拡充に注力し、現地のEC専門企業と提携してパーソナルケアや家庭用品の需要に対応しています。この連携により、消費者体験が向上し、パーソナライズされた商品提供や迅速な配送が実現されています。 さらに、国民の所得増加に伴い、「プレミアム化推進」戦略を掲げ、食器用洗剤やスキンケアといったカテゴリーで、より高付加価値の商品を提供することで成長を図っています。これにより、消費者の購買体験が豊かになり、市場での競争力も強化されています。

Hapimart(中国)

中国の小売チェーンHapimartは、2024年3月にジャカルタのローカルショッピングモール、ITC Cempaka Masに4号店をオープンしました。この新店舗は、Hapimartがインドネシア市場において急速に事業を拡大していることを示すものです。 Hapimartは、今後もインドネシアの主要都市での店舗展開を加速させ、オンライン事業とのシナジーを活かし、競争優位を確立することを目指しています。

Lottemart(韓国)

韓国の小売大手Lottemartは、物理店舗とオンライン事業の両方を拡大し、オンラインとオフラインを統合した「クリック&コレクト」サービスを展開しています。このサービスにより、消費者はオンラインで商品を注文し、同日に近隣の店舗で受け取ることができ、迅速かつ便利なショッピング体験を提供しています。 Lottemartはまた、インドネシアにおける食品、日用品、家電製品など幅広い商品を提供しており、消費者の多様なニーズに応えています。インドネシアの消費者は、利便性を求める傾向が強くなっており、Lottemartの「クリック&コレクト」サービスは、その期待に応える形で成功しています。

まとめ

インドネシアの小売業は、人口ボーナスに基づく国内消費の増加と中間層の拡大に伴い、新たな成長フェーズへ突入しています。 特に、都市化と若年層の増加が、消費パターンや購買行動に変化をもたらしており、小売業の急激な成長が顕著です。また、新型コロナウイルスのパンデミックによりオンラインショッピングの需要がさらに高まり、デジタルプラットフォームへの投資が加速しています。 日本企業も、インドネシアの小売市場の成長ポテンシャルに注目し、すでにインドネシア国内での事業展開に身を乗り出し始めていますが、依然としてインドネシア市場におけるイニシアティブを獲得している企業は少数です。 インドネシア小売市場の成長を取り込んでいくためには、現地消費者の嗜好や市場の変化に精通したパートナーとの協力が不可欠です。 リデルタは日本企業が東南アジアの成長を取り込み、アジアでのプレゼンスを高めるべく挑戦する日本企業のために進出支援コンサルティングおよび東南アジアM&Aサービスを提供しています。 リデルタは現在220名を超えるローカルエージェントを抱えているため現地のビジネス慣習やマーケットを深く理解しており、また多くの現地販路ネットワークをもつパートナーも紹介可能です。 リデルタではインドネシアだけでなく、ベトナム、マレーシアの案件もご紹介可能ですので「東南アジアへの進出」「東南アジアM&A」をご検討の企業のご担当社様は気軽に無料相談にてご連絡ください。 リデルタが日本の産業を東南アジアで拓くための一助となれることを心より楽しみにしております。

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